本学客員教授であり建築家の工藤国雄氏による特別講義を、建築計画系研究室合同で実施しました。
工藤国雄氏は、東京工業大学大学院修了後、ルイス・カーン設計事務所勤務を経て、名古屋工業大学、ペンシルベニア大学、ハーバード大学、ブラウン大学、コロンビア大学で教鞭を執るかたわら、大手設計事務所等KPF等にて設計活動に従事された建築家です。『わたしのルイス・カーン』や『ルイス・カーン論―建築の実存と方法』など著書も多数あり、国際的なスケールで設計・研究・教育を長年に渡り実践されてこられました。

工藤先生の講義タイトルは「アメリカ建築史概論　ー自由と表現を求めて　生活と物語を求めてー」でした。
ツーバイフォー工法やシングル様式など、素人による簡単で自由な施工を前提としたものづくり精神がアメリカ建国時からのベースにあるというお話から始まり、ヘンリー・ボブソン・リチャードソン、フランク・ファーネス、フランク・ロイド・ライトといったアメリカを代表する建築家の作品群に言及し、その特徴と現代的意義をご教示くださいました。学生、教員共に大変学びの多い時間となりました。工藤先生によるアメリカ建築史の講義は今後も定期的に実施していく予定です。（近藤・島岡・西村・江越・福田・石井・小野）

ポスターデザイン：岩尾拓武（日本文理大学大学院1年）