Topics2023/11/27

木造建築を考えるフォーラムを開催

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本学主催で、「次世代を担う木の匠創出について」と題して、これからの木造建築を考えるフォーラムを開催しました。
本フォーラムにあたり、大分県林産振興室、日本建築家協会九州支部大分地域会、宮崎県建築士会、一社)き塾にご協力頂きました。
大分県では、県土の71%を森林が占めており、そこには約1億2千万㎥の森林資源が蓄積されています。そのうち、森林面積の約半分にあたる人工林の蓄積量は、約8割を占めています。この多くは、戦後の拡大造林期に植林されたスギ・ヒノキの森林で、主伐時期を迎えた45年生以上の森林が半分以上となっており、今後も増加していくと見込まれています。
このような背景のもと、2010年10月には「公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律」が施行され、大分県でも、近年では、県立美術館、県立武道スポーツセンターなどの大型木造建築物を建設、公共建築物の木質化を推進しています。
しかしながら、大分県をはじめとする地方都市でのそうした事例はまだまだ少ないため、次世代を担う本学建築学生に必要とされる木造の技術を受け継ぐための特別講座を開講しました。木材知識の学びなおしについて、東京大学大学院農学生命科学研究科准教授青木 謙治氏から、2025年から改正される木構造の基準改正について、京都大学生存圏研究所 教授五十田 博氏をお招きして、ご講演をしていただきました。
また、ご講演の内容を受けて、ご協力頂いた日本建築家協会九州支部大分地域会重田会長、宮崎県建築士会松竹会長にも参加頂き、これからの時代に受け継がれる文化としての木造建築を創り出すための活発な議論を行うことが出来ました。
このフォーラムを機に、益々次世代を担う学生への木造教育を進めたいと思います。(三浦・小野)