その後、平成28年に完成した食堂で、1700㎡を超える大型木造建築物である学生交流会館(B‐Forêt)の説明を本学の井上正文教授から受けながら見学を行いました。
一般的には木造建物における接合部は通常強度を保つためボルト等の金物を使用するので、金物が露出し意匠的に問題が生じることが多いのですが、本建物の接合部においては井上教授が研究・開発した木材接合法が使われており、所定の強度をしっかり保持しながら構造体の意匠性にも優れた建物となっています。
同接合法は、大分県立美術館(坂 茂設計)やスターバックス太宰府天満宮表参道店(隈 研吾設計)にも使われています。
学生達は、見学後、井上教授の解説に耳を傾けつつ、本木材接合法や学生交流会館(B‐Forêt)の建設方法についての質問を行い、その回答を熱心に聞いていました。
今回の見学を通じて、建築デザインだけではなく構造の重要性や美しさを学び、大変有意義な時間となりました。
(園田・井上・児玉)