川端 氏は、2020年に後藤建築設計事務所に就職し4年目、まだ20代の本学卒業生です。
二級建築士を取得し、入社して初めて基本設計から携わった建物が先日竣工しました。
これから永く地域の建築家として活躍していかれることでしょう。
楽しみです。（近藤）

いわば処女作となる本作品について、以下、ご本人による本作品についての概要説明です。

　本建物は豊後大野市南地区を統括する消防分署の建替です。用途は消防署であり、鉄骨造平屋建ての建物です。
外壁は他分署と合わせた板金仕上げで、本計画地が市独自の景観条例に位置する為、落ち着いた色味で構成しています。また、正面入口が南面なので軒を伸ばし、なおかつ消防署ということで町屋の“うだつ”を模した袖壁を取り入れました。
消防車や救急車が駐車する大きな車庫へ即座に行けるように、事務室等の執務ゾーンや仮眠室等の休憩ゾーンが出動準備室を経由して車庫へ向かう平面計画としています。
設備に関しても、近い将来予想される大規模災害にも即時対応できるよう、通信関係も含めた装備の一新も図りました。
利用する消防隊員が不便なく快適に働きながら、豊後大野市の各現場へいち早く駆け込める事を願います。