Topics2020/07/28

新任教員紹介:江越 充 先生(住居・インテリアデザインコース担当)

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4月より新しく、建築環境工学・設備学の担当教員として、江越 充 先生が着任なさいましたのでご紹介します。
近年、全国的に社会での豊かな実務経験をもつ大学教員による実践的な教育が望まれるようになってきていますが、本学では「産学一致」を建学の精神として創立以来ずっと取り組んできたテーマであり、本学には専門知識を持った教員が多く所属して学生たちとともに人材育成・専門研究に邁進しています。照明デザイナーとして世界的にご活躍なさった経験を持つ江越先生は、そういう意味では全国の新しく望まれる大学教員のトップランナーのうちのひとりです。(近藤)

[以下は、江越 先生ご自身による自己紹介です。]

 江越 充です。光が人の心に与える影響に興味を持ち、照明デザイン事務所での業務を通じて、光と建築のあり方について考えてきました。これから光を含む建築環境を介して社会に還元できることは何かについて、みなさんと共に考えていきたいと思います。

[作品紹介]
・台南市美術館の照明デザイン(設計:坂茂建築設計)
 特徴的な五角形の大屋根と凹凸のある外観を陰影のある光で演出しています。内部は対照的に、壁が均一に照らされ光に包まれる空間となっています。〈写真2枚目〉

・明治神宮野球場ファサードの照明デザイン(設計:日建設計)
 レンガの風情を活かすため、温かい色の光で優しく浮かび上がるライトアップとしています。また、庇のスポットライトが来場者を照らし、試合への気分を高揚させます。〈写真3枚目〉

・東京大学安田講堂改修の照明デザイン(設計:香山壽夫建築研究所)
 歴史的な馬蹄形のガラス天井を活かし、且つ座席部分の明るさを十分に確保するというプロジェクトでした。ガラスの透過率や内部の器具の見直しを行い、これを実現しています。〈写真4枚目〉

[略歴]
・2009年 名古屋工業大学 工学部 建築・デザイン工学科 卒業
・2011年 名古屋工業大学大学院 工学研究科 社会工学専攻 博士前期課程 修了
     /株式会社 遠藤照明 勤務
・2012年 株式会社 ライティングM 勤務
・2020年 日本文理大学 工学部 建築学科 助教

[受賞歴]
・2019年 北米照明学会 IES照明賞 Award of Merit
      - 竹田市総合文化ホール「グランツたけた」
・2019年 照明学会 照明普及賞
      - 港区立郷土歴史館等複合施設「ゆかしの杜」
・2018年 国際照明デザイナーズ協会 国際照明デザイン賞 Award of EXCELENCE
      - 大田市民会館
・2017年 照明学会 照明デザイン賞 入賞
      - 東広島芸術文化ホール くらら
・2015年 環境省 省エネ・照明デザインアワード 優秀事例賞
      - 龍生院 三田霊廟