Topics2018/06/15

ゼミ活動紹介:民家のリフォームプロジェクト4

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竹田市城原に建つ民家を彫刻家 森貴也氏のアトリエとして使えるようにリフォームするプロジェクトがスタートしています。

今回は、OPAM大分県立美術館にて、リフォームする建物のオーナーである入江氏と竹田市役所 工藤氏を交えてゲストルームの提案発表を行いました。

まず始めに、入江氏による建物の歴史を説明していただきました。
説明を通して、この建物がおよそ100年の歴史があること、また当時、地域の交流拠点となっていたことなど意義深い新しい知見が得られました。

その後、学生からの提案が発表されました。
空間のイメージが沸きやすいよう詳細模型を用いながら発表が行われ、窓枠を鏡面仕上げにすることで窓からの景色を切り取り、窓枠に写った色を室内に取り込むアイデアやゲストルームの一角に和室コーナーをつくり、仕切りに設けた障子にステンドグラスを用いてステンドグラスから広がる明かりを楽しむアイデアなど多数の面白いアイデアが説明されました。

入江氏には喜んでいただけたようですし、森氏・工藤氏から提案に対し前向きなコメントをいただけました。
今後は、新たに明らかになった建物の歴史を踏まえ、再び地域の交流の拠点となるような空間となる提案が期待されます。
一つの住宅が誕生して100年経ち、誰しも寿命が尽きたと思われていた建物が、学生たちのアイデアによって息を吹き返し、地域の未来や文化振興のために役立たせることができるようになるよう、これからの展望を期待せずにはいられません。
次のワークショップが楽しみです。

(近藤・児玉)