Topics2017/01/30

プロジェクト2 in 木佐上

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 地域の課題を建築的な観点から解決することを主目的とした「プロジェクト2」において、木佐上小学校の廃校活用提案の最終発表会を行いました。
 木佐上小学校は木佐上地区の被災時避難所に指定されており、その有効利用法について半期をかけて検討を行った結果、避難所でプライバシーを守るためのパーティションの作製を目指すことといたしました。
 地震等の災害が起こった際に避難所では、食事や暑さ寒さだけではなく、長期間の避難生活において各個人や家庭のプライバシーの保護も大きな問題となります。リラックスした状態での睡眠や、赤ちゃんへの授乳、あるいは着替えなど、周囲の視線から守られる環境の構築、つまり個室の確保は人間の生活にとって必要不可欠なものであります。
 しかしながら、避難所では大きくて分厚く、そして重量のある壁を用いて個室を作り出すことはできません。そこで、「本州大分段ボール株式会社」(大分県宇佐市)で製造されている強化段ボールを使用し、軽量で扱いやすい壁体作ることにより、個室を生み出すことに成功しました。
 地域の方々と意見交換をし、改善点やコストの面などの課題を洗い出し、より有効的な「避難所での個室」の創造を行うことができると考えられます。
(近藤・濵永)