Topics2018/07/03

「体験しよう!ボーリング調査とコア観察」の技術研修会

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おおいた建設人材共育ネットワーク(BUILD OITA)の事務局である(公財)大分県建設技術センターの「体験しよう!ボーリング調査とコア観察」の専門技術研修が、本学科の施工1との共同開催で行われ、県技術職員や県内の建設会社・測量設計会社社員が多数参加の中、建築学科3年生も参加しました。

研修内容である地質調査は、各種構造物の施工や維持管理などの事業を進める上での基礎資料を得ることを目的に実施され、そこから得られる様々な情報はのちの施工などの安全性や生産性を大きく左右する重要な役割を担っております。

午前の部では、調査器具を使った実演の見学を行いました。
ボーリング調査の実演では、現場の状況や土質によって使う器具や調査実施時間が変わるので、経験を積む中でどのように調査するかを判断します。また騒音がでる機械を使うので、近隣の方へ事前説明の大切さを教えていただきました。
その後、ボーリング調査で採取されたコアの説明をいただきながら観察を行いました。
学生たちはコアをハンマーでたたいたり、触ったりしながら土質を確認し、地域や地表からの深さで土質が全く異なることを体感しました。
その他にも、標準貫入試験やサウンディング試験の実演も見学し、学生たちは質問や体験をしながらそれぞれの器具の特徴を理解しました。

午後の部では、大分県の地質分布や特性、調査の概説などの講義していただきました。
大分県中北部と南部では地質が異なり、それぞれの特徴を踏まえた上で、地盤調査や建設工事を行っていること、崖などの急傾斜地に建築する際は専門の有資格者が調査を行い、対策を行わなければ建築することができないなど地質調査の重要性や基本的な知識を学びました。
学生たちは、普段の授業だけでは得ることのできない現場の様子を学べ、大変貴重な時間となりました。
 
(公財)大分県建設技術センター 鷲見孝明様、佐藤那帆様、講師の九州特殊土木(株) 下田正彦様、大和ボーリング工業(株) 熊本智之様、明大工業(株) 吉田修一様、調査実演をしてくださいました(株)サザンテック 黒崎密則様、(株)菅厚組 平山竜也様、(株)ソイルテック 加茂豊博様、タナベ環境工学(株)川越文彦様、(株)明和ジオテック 池田和博様、関係各社のスタッフの皆様、厚く御礼申し上げます。
今回の研修会は、本学の「産学一致」の教育理念の実践を遂行で来たことで、学内施設の使用をご許可頂いた菅学長をはじめ、時間割の調整にご協力を頂いた学科の先生方のご協力で開催できました。ご協力頂いた皆様に感謝申し上げます。

(園田・児玉)